はじめまして!
当ブログ「気分は家庭菜園」へお越しいただき、本当にありがとうございます。
ブログ運営者の tomi (とみなが けい)と申します。
都心から仕事の転勤で長野県に移り住んで早20年以上が経過しました。
こちらで知り合った農家の方に感化され、趣味の家庭菜園から職業農業人に転身。
当初は一人で自然農法に取り組んでいましたが、挫折!(´;ω;`)
現在は知り合いの農業法人で働いています。
稲作を筆頭に長ネギ、トウモロコシ、ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、かぼちゃ、花(アリストロメリア)など多岐にわたって栽培しているところです。
ところで本格的な農業に限らず「家庭菜園って、広い庭がないと無理でしょう?」
「専門知識がないと、すぐに枯らしちゃいそう…」
かつての私がそうであったように、あなたもそんな風に感じていませんか?
このブログは、そんな集合住宅にお住まいの方や、何から始めたらいいか分からない菜園初心者の方に向けて、「限られたスペースでも、知識ゼロからでも、植物を育てる喜びは存分に味わえる!」ということを伝えたくて立ち上げました。
私が土に触れるようになった「きっかけ」
今でこそ毎日、畑で土の状態をチェックするのが日課ですが、10年前までは、植物と言えば部屋に飾った観葉植物を時々枯らしてしまうレベルの、完全なインドア派でした。
転機となったのは、当時の仕事で知り合った農家の方。
この方も元は別の仕事をしていたのですが、長野県に移り住んでさまざまな野菜を小ロットで栽培していました。
そして全国のレストランのシェフの間でも人気になるような作物を栽培し、農協に頼らず自分でネットで販売していました。
もちろん当初の私はそんな彼に憧れながらも自宅で趣味程度の野菜を栽培するだけ。
最初に挑戦したのは、近所にあった市民農園をいきなり借りて珍しい野菜の種をネットで購入してという素人まるだしなものでした。
正直に告白します。結果は、惨敗でした。
種は発芽すらしない、発芽しても周りの雑草に負けてしまいどれが作物の芽なのか雑草なのかわからない始末。
運よく大きくなってきた葉物の野菜も葉っぱは虫食いだらけで食べるところはほとんどない!アブラナ科のブロッコリーは虫が葉の中に入り込んでとても食べられない。
植物なんて自然にほっとけば出来るもんだという甘い考えはこなごなに打ち崩されました。
「やっぱ私にはできないかな…」
そう諦めかけた時、悔しさから「なぜ失敗したんだろう?」という疑問が湧き上がってきました。そこから私の探求が始まります。
失敗こそが、最高の先生でした (Experience & Expertise)
時間がある時には、本やネットで情報を読み漁りました。
特に私がのめり込んだのは、タキイ種苗さんやサカタのタネさんといった大手種苗メーカーの公式サイトです。
そこには、プロたちが長年かけて培ってきた、科学的根拠に基づく栽培のノウハウが詰まっていました。
- なぜ、この時期にこの肥料が必要なのか? (植物生理学)
- なぜ、この虫がこの植物に集まるのか? (生態学)
- なぜ、この野菜とこのハーブを一緒に植えると元気に育つのか? (コンパニオンプランツ)
例えば野菜の3大栄養素であるチッソ・リン酸・カリウムを知ったのも恥ずかしながらこの時が初めてでした。
そして一つ一つの「なぜ?」が解き明かされていく面白さに、私は完全に魅了されました。
失敗の原因が分かれば、次は対策が立てられます。
根腐れさせた経験は、私に「土の乾き具合を指で確認する」という基本を教えてくれました。
アブラムシや害虫に泣かされた経験は、「コンパニオンプランツとしてキラキラ光るものを側に置く」「天敵のテントウムシが来てくれるような環境を作る」といった、なるべく農薬に頼らない工夫へと導いてくれました。
そして前述したように、農業の道へ転職したのです。
でも結果は再度、失敗でした。
大きな畑(約3反)を借りたのですが、自然農法で一人で野菜を管理するのは大変でした。(※1反は約10アール)
大きなトラクターもなく、また畑が家から離れていたこともあり、雑草の処理だけでも一日が終わる日は何日もありました。
そしてとうとう頑張りすぎて体調を崩してしまいました。
農業なんて自分にはむりなのか・・・
でも農業への道はあきらめきれず、知り合いの農業法人で日々勉強しながら作物を栽培することを選択。(こちらは慣行農法)
現在は仲間と楽しみながら田んぼ、畑を管理しています。
このブログが目指すもの (Authoritativeness & Trustworthiness)
このブログに書いていることは、これまでのリアルな「経験」に基づいています。
華々しい成功談だけではありません。むしろ、数々の失敗談と、そこから学んだ泥臭い知恵が中心です。
しかし、個人の経験だけに頼るのではなく、その背景には必ず「信頼できる情報源」からの知識を掛け合わせるようにしています。
近所の農業の先輩方の知恵、農林水産省やJA、各種専門メーカーが発信する一次情報を徹底的に調べ、それを私自身の小さな畑やプランターという環境で実践・検証し、初心者の方にも分かりやすい言葉で翻訳してお届けすること。
それが、このブログの編集方針であり、私自身が最も大切にしていることです。
私は、グリーンアドバイザーのような立派な資格を持っているわけではありません。(数年前にやっとお米マイスターを取得しました!)
ただの、野菜や花を愛する一人の実践者です。
だからこそ、皆さんと同じ目線で、同じように悩み、一緒に考え、成長していくことができると信じています。
「こんな初歩的なことを聞いてもいいのかな?」
なんて、まったく気にする必要はありません。ぜひ、コメント欄などで気軽にあなたの状況を教えてください。一緒に解決策を探せるかもしれません。
このブログが、あなたの「おうちガーデン」の良き相談相手となり、植物を育てるという素晴らしい体験への、最初の一歩を踏み出すきっかけとなれたら、これほど嬉しいことはありません。
さあ、一緒に土と触れ合い、緑を育む豊かな毎日を始めましょう!
tomi